膝関節へのアプローチについての補足
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膝痛への施術について、当院では『腰から足先までを、1つのシステム(構造体)として捉えてアプローチしている』と説明していることへの補足です。
下半身にある関節群(股関節、膝関節、足首の関節)は、
- 股関節 1曲げる伸ばす、2広げる閉じる、3外旋回内旋回、の3軸
- 膝関節 1曲げる伸ばす、の1軸
- 足首関節 1曲げる伸ばす、2外旋回内旋回、の2軸
股関節3軸、膝関節1軸、足首関節2軸。合計6軸です。この6という数字は増えたり、減ったりしません。
もし、捻挫して足首関節で1曲げる伸ばす ができなくなったら、股関節か膝関節で1軸分を補う必要があります。股関節で補うと、立ったり座ったりの際や歩き出しの時に、鼠径部…足の付け根部分、お尻が痛くなると思います。膝関節で補うと、膝蓋骨…お皿のまわり、膝裏が歩くと痛くなると思います。立ったり座ったり、歩く時の前後左右へのバランス調整を足首関節が行っているからです。
逆に、過剰なストレッチなどして股関節で3外旋回内旋回 ができなくなったら、膝関節か足首関節で1軸分を補う必要が出てきます。膝関節で補うと、回旋エネルギが膝に加わるので、膝蓋骨まわりが痛くなるか、曲げ伸ばしで痛みが出てくると思います。足首関節で補うと、小指側で立ったり歩く必要が出てきますので、足裏が痛くなったり、ふくらはぎが痛くなると思います。股関節の旋回動作で、立ったり座ったり歩く時の前後左右上下バランスの調整や方向性を決めているからです。
関節群の動きとその不具合だけをみても、1つのシステム(構造体)として成り立っているのが理解いただけたかと思います。なので、当院では痛みが起きているところだけ施術するのではなく、全体的に施術を行っています。