アウトソールが大事です ~靴底のパターン(デザイン)の話~
足首がしっくりこない、痛くは無いけれど、上手に使えていない、とウォーキングを趣味にしているお客様から施術依頼を受けた時の話です。
「足袋シューズとか五本指シューズとか流行ってるけど、実際どうなのよ~」と聞かれて「一番大事なのはアウトソールのパターンなんですけどね…」という私の言葉がどうやら引っかかったようで、次の施術日に下のような靴を履いて来られました。
「使い捨てだから安い靴ばかり買ってたけど、院長の言っていた意味がわかったわ」と、満足げでした。このお客様は愛犬とのウォーキングを毎日続けてこられています。筋力やスタミナだけで歩いていて、足首がやわらかいのに足指の開き方やグリップ力が乏しく、前への重心移動がぎこちなかったので、推進力を靴で補おうと考えたわけです。こちらの思惑がご理解いただけただけで、私もうれしくなった出来事でした。
あれこれ短時間、ネット検索しただけでも様々な靴が登場します。すごく高価な靴は
デザインもカッコいいし、機能的にも良さげです。試してみたくなります。逆に
「足袋っぽくすれば良いんじゃないんだけど…」とツッコミ満載なのも登場します。親指はゆるゆるですが小指はつぶれてしまいそうです。安価だから、で後々起きる足の不調を修復するのが高額になるのでしたら、それこそ本末転倒だと私は思います。ちなみに、
試し履きを終えた今年の年間靴です。舗装路しか走らない回転数だけのランナーなので、普通の初心者向けマラソンシューズです。五本指でも足袋型でもありません。厚底シューズが流行したときに、前傾になって、すね骨への負担が増えるようになり、それなりの数の故障者が当院にも来られました。五本指には五本指の、足袋靴には足袋靴の、走り方があります。ご自身の走り方やくせ、走る場所や目的などは明確ですか?
流行を追いかけるのも大事ですが、くれぐれもお身体ご自愛ください。